Sansan株式会社が提供する無料の名刺管理アプリ「Eight（エイト）」は、営業職や個人事業主を中心に人気の高いツール。
スマホで名刺を撮影するだけで、クラウド上にデータを保存・管理できる手軽さが魅力です。
現在は、個人向けの「Eight」だけでなく、チームで使える「Eight Team（エイトチーム）」や、企業全体で名刺管理を行う「Sansan（サンサン）」など、利用目的に応じたサービスが展開されています。
ただ、「どのサービスを選べばいいの？」「違いがよく分からない」という声も多いのが実情です。
この記事では、kintone連携でさらに便利になるEight Teamの特徴や機能、使い方をわかりやすく解説します。
名刺情報を営業活動や顧客管理に活かしたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
1.Eight Teamとは？
2.Eight Teamの機能と特徴
1.名刺を整理・共有できるチーム機能
2.名刺データを活用できるエクスポート機能
3.社内の人脈を可視化してビジネスチャンスを拡大
4.中小企業でも使いやすい設計
3.Eight Teamのメリットについて
4.Eight Teamのデメリットについて
5.Eight Teamの料金について
6.まとめ
1.Eight Teamとは？
Eight Team（エイトチーム）は、Sansan株式会社が提供する中小企業向けの名刺管理サービス。
名刺管理システムで有名な「Sansan」は大企業向けに設計されており、高機能な反面コストが高く、中小企業にとっては導入ハードルが高いという課題がありました。
一方で、Sansanが提供する個人向けアプリ「Eight」は、スマホで撮影した名刺を無料で管理できる便利なツールとして、多くのビジネスパーソンに利用されています。
「Eight Team」は、この個人向けアプリ「Eight」に登録された名刺情報を、チーム単位で共有・管理できるようにした中小企業向けの拡張版です。
個人の名刺管理を超えて、チーム全体で名刺情報を有効活用できる仕組みを実現しているのが特徴です。
2.Eight Teamの機能と特徴
Eight Teamには、名刺を「整理・共有・活用」するための便利な機能が多数搭載されています。
ここでは、代表的な4つの特徴をわかりやすく紹介します。
1.名刺を整理・共有できるチーム機能
スマホアプリ「Eight」で撮影した名刺情報をクラウド上に保存し、チームメンバー間で共有できます。
名刺に業界名や部署名などのタグ付けを行えば、後から目的に合わせてグループ分けして検索することも可能です。
営業担当者が個別に管理していた名刺をチーム全体で可視化することで、情報共有の効率化や営業活動のスピードアップが期待できます。
2.名刺データを活用できるエクスポート機能
登録した名刺情報をCSV形式でダウンロードできます。
ダウンロードしたデータは、Excelでの分析やCRMツールへの取り込みなど、自社の業務に合わせて自由に活用することが可能です。
さらに、HubSpotとの連携機能にも対応しており、Eight Teamに登録された名刺情報をそのままHubSpot CRMへ自動で反映できます。
顧客データベースを一元管理できるため、マーケティングや営業活動の質を高めることができます。
3.社内の人脈を可視化してビジネスチャンスを拡大
登録された名刺情報から「誰がどの取引先と接点を持っているか」を確認できます。
これにより、社内ネットワークを活用した営業活動がしやすくなり、新しいビジネスチャンスの創出につながります。
また、退職した社員が持っていた名刺データも「アーカイブ名刺」として残すことができ、企業の資産として継続的に活用できます。
4.中小企業でも使いやすい設計
シンプルなUIと手頃な価格設計で、中小企業でも導入・運用しやすいのが特徴です。
複雑な初期設定や専門知識は不要で、スマホ1台からすぐにチームで名刺管理を始めることができます。
このように、Eight Teamは「名刺のデジタル化」だけでなく、チーム全体での営業効率化・人脈活用・顧客管理のDX化を実現できるツールです。
3.Eight Teamのメリットについて
Eight Teamを導入することで、企業は名刺管理の効率化だけでなく、社内の情報共有や営業活動のスピード向上といった多くのメリットを得ることができます。
ここでは、その中でも特に大きな2つの導入メリットを紹介します。
1.個人用「Eight」からスムーズに移行できる
Eight Teamの最大の魅力のひとつは、個人向けアプリ「Eight」から簡単に移行できる点です。
すでに多くのビジネスパーソンが個人の名刺管理ツールとしてEightを利用しており、チームに招待するだけでEight Teamを構築可能です。
また、社内にEightユーザーが多い場合は、導入時の教育コストや設定作業をほとんど必要とせず、スムーズに名刺管理を共有環境へと移行できます。
「使い慣れたアプリのままチームで活用できる」ことは、中小企業にとって非常に大きなメリットです。
2.名刺情報をチーム全体で共有・活用できる
Eight Teamを導入するもう一つのメリットは、個人で管理していた名刺情報をチーム全体で共有できるようになることです。
従来は、誰がどの取引先とつながっているのか把握するのが難しく、社内の人脈がブラックボックス化しがちでした。
Eight Teamでは、登録された名刺情報を通じて社内の人脈を可視化でき、連絡先情報（電話番号・メールアドレスなど）もすぐに確認できます。
これにより、担当者不在時でも顧客対応をスムーズに行えたり、過去の接点を活かした営業アプローチが可能になります。
4.Eight Teamのデメリットについて
便利な名刺管理ツールであるEight Teamですが、メリットだけでなく注意すべき点もあります。
ここでは、導入前に知っておきたい2つのデメリットについて解説します。
2.同時に取り込める名刺の枚数が少ない
Eight Teamは、スマホアプリ「Eight」で撮影した名刺を自動でデータ化する仕組みですが、特殊なデザインの名刺は正確に読み取れない場合があります。
たとえば、
- 背景に模様や色が多い名刺
- 文字色と背景色が似ている名刺
- 装飾フォントを使った名刺
といったデザイン性の高い名刺では、文字の認識精度が下がることがあります。
その際は手入力で修正する必要があり、大量の名刺を処理する際には手間がかかる点がデメリットです。
ただし、一般的な白地にシンプルなデザインの名刺であれば、スムーズに読み込むことが可能です。
2.同時に取り込める名刺の枚数が少ない
もう一つのデメリットは、同時に読み込める名刺枚数が少ない点です。
Eight Teamでは、スマホアプリ上で一度に最大4枚までの名刺を撮影・登録できます。
展示会や商談会などで大量の名刺を一度にスキャンしたい場合、4枚ずつの撮影ではどうしても時間がかかります。
こまめにスキャンする運用ができれば問題ありませんが、一気に名刺を登録したいシーンでは不便に感じることがあるでしょう。
5.Eight Teamの料金について
Eight Teamの料金は、基本使用料・アカウント料金・オプション料金の3つで構成されています。
- 基本使用料：月額12,000円（税抜）
- アカウント料金：現在キャンペーン中につき、10名まで無料。
11名以降は1ユーザーあたり月額4,000円（税抜）が発生。 - オプション料金：詳細は直接問い合わせが必要。
Eight Teamは小規模〜中規模企業に適した価格帯で設計されています。
もともと個人向けのEightをベースにしているため、導入のハードルが低く、名刺管理をDX化したい企業にとって非常に導入しやすいサービスといえるでしょう。
6.まとめ
Eight Teamは、個人で管理していた名刺をチーム全体で共有・活用できる名刺管理サービスです。
社員同士の人脈を見える化し、顧客とのつながりを社内全体の資産として残せる点が大きな魅力です。
また、手頃な価格設定と導入のしやすさから、中小企業を中心に注目を集めています。
名刺情報を効率的に整理・共有し、営業活動の質を高めたい企業は、Eight Teamの導入を検討してみる価値があるでしょう。
弊社はマーケティング、営業、セキュリティなど、あらゆる領域を網羅し、包括的にご支援いたします。
Eight Teamについてより詳しい情報を知りたいという方はお気軽にご相談ください。